吉田 守 見抜く目を養い、先見の明を持った融資係に。

融資係になってすぐ、融資業務の大切さ、難しさを実感

長年にわたって渉外係を務め、平成22年(2010年)から融資係を担当するようになりました。実感しているのは、融資業務の大切さであり、難しさです。融資を希望されるお客様は、当然資金を必要としています。こうしたお客様のご要望に100%応えることができるのであれば、経験やスキルはほとんど必要ないかもしれませんが、それでは貸し倒れのリスクが大き過ぎます。だからこそ、私たち融資係には、お客様の真の経営状態を見抜く目が必要なのです。

実際、融資係になりたての頃には、私の経験不足から融資案件に潜むリスクを見抜くことができず、苦い失敗をしたこともあります。改めて、決算書や貸借対照表などの財務諸表を読み取る力の大切さを痛感させられることになりました。この失敗を糧として、以前にも増して自己研さんに力を入れて取り組むようになったのは言うまでもありません。

地域金融機関の“最後の砦”としてリスクテイク

こうした苦い経験をした一方で、融資業務の面白さを味わえることも少なくありません。例えば、ある衣料品販売会社の創業をサポートしたときのこと。その社長は、起業に対する熱い想いを持っていたものの、それを具体的な事業計画に落とし込むことができず、他の金融機関ではなかなか融資を受けられなかったのです。そこで、社長の想いをじっくり伺い、事業計画づくりからサポート。仕入資金の融資を実行したところ、今では全国展開するアパレル会社に成長しています。もちろん現在も、当組合との取引を継続していただいています。

もし失敗を恐れ、融資を実行していなかったら、同社の今日はないかもしれません。この地域の中小事業者にとって当組合は、地域金融機関の“最後の砦”でもあることから、ときには果敢にリスクテイクしていくことも必要なのです。これからも見抜く目をいっそう養うことで、先見の明をもち、意義のある融資を行っていきたいと思っています。

Career

昭和63年 4月
入組。片貝支店に配属となり渉外係として6年在籍。
平成 6年9月
笠懸支店へ異動。渉外係4年。
平成11年 1月
大利根支店へ異動。渉外係5年。
平成16年 2月
伊勢崎営業部へ異動。渉外係3年。
平成19年 2月
片貝支店へ異動。渉外係1年6ヶ月。
平成20年 8月
本店へ異動。渉外係2年。
平成21年 4月
代理へ昇進。
平成22年 8月
融資係。内勤GL。現在に至る。

Schedule

8:15
出勤。1日の事務処理を確認し、店内の清掃。
8:35
朝礼。
8:45
内勤ミーティング・渉外係ミーティング。
9:00
開店。融資業務をスタート。
12:00
昼食(近所のレストラン)。
13:00
融資業務を再開。
17:45
退勤。